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2017.10.15 水平歩道
 今年に入って、黒部の仙人谷ダム建設にまつわる吉村昭さんの「高熱隧道」という本に出会った。
 人を拒んできた断崖絶壁の道なき峡谷に資材を運び、岩盤の温度が160℃を超える高熱帯に隧道を掘削し犠牲者は300名を超える難工事の物語である。
 そんな先人の苦労と執念の跡を歩きたいと思い、初めて黒部峡谷を歩くことにした。
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 高熱隧道は、阿曽原温泉から仙人谷ダムへ至る間の温泉湧出帯の隧道を指すけれど、せっかくなので黒部ダムから仙人谷ダム間の「旧日電歩道」と仙人谷ダムから欅平までの「水平歩道」を合わせた約30kmで計画を立てた。
 しかし、今年は登山道の雪解けが遅く、また雪崩等で壊れた箇所の修復ができておらず通行ができないという。
 十字峡やS字峡という黒部の核心部も見たかったけれど、目的は高熱隧道なので、今回は確実に歩ける「水平歩道」に的を絞って歩くことに・・・。
 
 9月24日(日)の夜、自宅を出発し25日(月)の早朝に黒部ICを通過し、宇奈月温泉駅前の駐車場で仮眠
 7時10分の作業員専用列車を見送り、7時32分発のトロッコ電車まで駅周辺をブラブラ・・・。
 トロッコ電車の黒部峡谷鉄道駅は、小じんまりした駅を想像していたけれど、とっても大きくて綺麗な駅でした。
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 宇奈月温泉からトロッコ電車で目指す欅平駅まで約1時間20分
 宇奈月湖から黒部川を遡るに従い渓谷が狭まり、両岸の絶壁が迫ってくる。
 いくつかの駅があって電車は停車するけれど降車は出来ない。何のための停車なんだろう・・・。(^_^;)
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 欅平の駅を抜けたところで身支度をし、記念撮影をしている方々を横目にいざ出陣❗️
 登り口は、欅平と記された壁の裏・・・。
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 水平歩道は、その名のとおり上り下りの少ない水平な山道だけど、欅平をスタートしてから約30分、展望台に着くまではなかなかの上り坂で、一汗かいてやっと水平歩道の始まり・・・。
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 阿曽原温泉に向かって左側は断崖だけど、右側の壁には太いワイヤーが張られ、道幅は狭いものの崖側に茂った草が絶壁を隠し、崩れた箇所は丸太等でしっかりと補修されていて恐怖感はない。
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 前を向いていると気が付かないけれど、振り返ると凄いところなんだな〜。(^_^;)
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 トンネルが見えたところでヘルメットをかぶったけれど、最初のトンネルはあまりにも短くて拍子抜け・・・。(^_^;)
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 トンネルを抜けても、ずっと向こうまで水平な道・・・。
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 山肌に沿ってクネクネと歩いていると、「トンネル内 照明必要」と書かれたトンネルが出現
 このトンネルの内部は道が屈曲しているため中は真っ暗。そして、先日までの雨の影響なのか足元は5cmほど水が溜まってた。
 足元に気を取られていたら、天井に2度ほど頭をゴツン❗️
 ヘルメットに助けられた。
 ヘルメットとヘッドライト必須だね。(^_^;)
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 トンネルを出ても水平な道は続く・・・。
 心持ち崖の傾斜がキツくなり、草も少なくなって岩ゴツゴツの道になってきたな〜。
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 暫くすると、本日のメインディッシュの「大太鼓」❗️
 ここだけは崖側に草が生えておらず、直下が見下ろせるので少し足が竦む。(^_^;)

 「アッ、嘘だろう〜❗️」 こんな所で反対側から登山者が・・・。
 擦れ違えるところまで戻ろうとすると、対抗の登山者の方が崖側にしゃがんで「どうぞ〜。」って。
 ここを歩き慣れた方だとお見受けしたけど恐くないのだろうか。
 何度通ったとしても、真似は出来ないな。(^_^;)
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 「折尾の大滝」を過ぎると道幅が広くなる。
 片側が切れ込んだ崖であることは変わらないものの、普通の登山道の感覚で歩けるようになった。
 このことで注意力が散漫になったんだろう。
 道に張り出した太い木の枝が目に入らずゴツン❗️
 ヘルメットを被っていなかったので、これは痛かった〜。(^_^;)
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 ただただ水平な道を歩いただけだと思っていたけど、緊張感がなくなると脚の疲れを感じるようになった。
 阿曽原温泉はまだ遠いのか・・・。
 ダラダラと歩いていたら、木々の間から小屋が見えた。❗️
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 しかし、ここから小屋までが長かった。
 直ぐそこに見えた小屋になかなか辿り着かない。
 
 小屋前のベンチに腰掛けて宿泊の手続きをすると、今日のうちに仙人谷ダムを往復するつもりだったのに全身の力が抜けちゃってダムは明日にしようっと・・・。(^_^;)
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 平日なので小屋は空いていて、12畳の部屋に5人だけ・・・。(o^^o)v
 布団を引いて、まずは温泉へGO❗️
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 ただ、温泉は20mほど下ったところにあり、温泉から上がった後の小屋への上りでまた汗をかいた。(^_^;)
 さすがに温泉の写真は撮れないだろうとカメラを持たずに行ったけど、皆さんパシャパシャと・・・。
 僭越ながら、何人かの方のフレーム内に笑顔で収まっていると思う。(^_^;)
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 夕食の後は、食堂で黒部渓谷の道の整備に関する小屋主の説明を聞きながらNHKで放映された黒部のドキュメンタリーを鑑賞
 この時に、「黒部ダムからの道の補修が終わったら、欅平まで通して歩くぞ❗️」と固く心に誓ったのだった。(^_^;)
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 翌日の朝食は弁当にしてもらい、仙人谷ダムを往復してから欅平へ戻るつもりだったけど、ダムは次回の楽しみ(宿題)にして阿曽原小屋を後に・・・。
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 向きが反対とはいえ、一度歩いた道なので昨日よりもペースが早い。
 小屋を出た後の上りで一汗かいたものの、水平な道はとっても楽チン。
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 「大太鼓」も昨日より恐怖感が薄い。
 前後に登山者がおらず、擦れ違う心配もなく時間をかけて写真撮影❗️
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 真っ暗なトンネルを抜けて振り返ると、谷の向こうに後続の方がいる。
 水平歩道に人が写ったことで、自分もあんなところを歩いてきたんだな〜と実感する。
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 歩道脇に何本も張られた高圧電線が「ブ〜ン、ブ〜ン」と唸り声を上げている。
 こんな黒部の奥深くに鉄塔を建て電線が張られていることに、人の力の偉大さを感じずにはいられない。
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 10時40分頃、欅平に到着
 まだ紅葉には早いものの、昨日の朝とは打って変わって観光客がたくさん・・・。
 取り敢えず、宇奈月温泉までの切符を購入して炭酸ジュースで喉を潤して一段落
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 欅坂を下ってホームへ行くと、間を開けずにトロッコ電車が入ってきた。 
 往路では、渓谷の景色を見逃すまいと必至に眺めていたけれど、復路の電車内では疲れのために目を閉じてグッタリ・・・。(^_^;)
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 宇奈月温泉駅も観光客で一杯
 平日にかかわらず、特に小型車の駐車場はほぼ満車状態
 これだけの観光客がいれば、立派な駅舎にも納得・・・。
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 温泉街から約10分の「とちの湯」で汗を流し、お昼を何を食べようかとコシヒカリ最中を食べながら思案・・・。
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 富山ブラックというラーメンが有名らいしけど、ちょっとお店が遠い。
 富山のパンフレットを眺めていて決めたのは「岩牡蠣」❗️
 岩牡蠣の食べ放題というのもあったけど、歳を考えて岩牡蠣セットをオーダー
 黒部川の滋養を得て育ったおいしい岩牡蠣で、黒部の印象が更にUP❗️
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 今回も天気に恵まれ、いい山歩きができました。
 富山よさようなら〜。
 紅葉の黒部峡谷を歩きにまた来るよ〜。o^^o)v
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